検証記録: 記事の主張を、実機でどう確かめたかの記録です。
実機検証: OBSの音声モニタリングとミュート(2026-10-22)
対象記事: posts/articles/obs-no-audio-checklist.md
環境: Windows 11、OBS Studio 32.2.2 と 33.0.0-rc3(どちらも公式zipのポータブル版、専用の設定。日本語UI)
方法: D:\Claude\srbnlive-x-capture\ のスクリプト(obs-websocket で状態を作り、UIオートメーションで画面を開いて撮影、試し録画の最大音量を ffmpeg volumedetect で測定)。音源は 440Hz のテスト音(メディアソース)。判定は最大音量 -90dB 未満を無音とした。
結果1: 「オーディオの詳細プロパティ」の音声モニタリング欄
| 版 | 表示 | 選べる値 | 画像 |
|---|---|---|---|
| 32.2.2 | プルダウン | モニターオフ/モニタリング有効(2つ) | explore-32-advaudio.png |
| 32.2.2(古い設定が残っている場合) | プルダウンに「モニターのみ (出力はミュート)」と表示。ミキサーのスピーカーアイコンが黄色の警告表示、ヘッドホンが緑 | 新たに選ぶことはできない | monitoronly-32-advaudio.png |
| 33.0.0-rc3 | チェックボックス「有効にする」 | オン/オフ | explore-33-advaudio.png |
新しく作ったソース(デスクトップ音声・マイク・メディアソース)の音声モニタリングは、32.2.2で「モニターオフ」、33.0.0-rc3で「有効にする」のチェックなし(どちらも explore-*-advaudio.png)。
8月の原稿は「32.2.2の選択肢は3つ」としていたが、画面で新たに選べるのは2つ。3つ目は、以前の版で設定したソースにだけ表示される。
結果2: 録画に音が入るか(verify-monitor-32.json/verify-monitor-33.json)
| 状態 | 32.2.2 | 33.0.0-rc3 |
|---|---|---|
| 通常 | 音あり(-32.4dB) | 音あり(-32.6dB) |
| ミュート | 無音 | 無音 |
| ミュート+モニタリング有効 | 無音 | 無音 |
| モニタリング有効 | 音あり | 音あり |
| 旧「モニターのみ」(APIで指定) | 無音(状態は MONITOR_ONLY のまま保持) | 音あり(MONITOR_AND_OUTPUT に変換される) |
記事に効くこと
- 「自分にだけ聞かせて、配信・録画には出さない」は、32.2.2・33とも ミュート+モニタリング有効 で作る(ミュート中もモニターには聞こえる)。
- 32.2.2で配信・録画だけ無音のとき、ミキサーの黄色い警告アイコン/詳細プロパティの「モニターのみ (出力はミュート)」が原因の目印になる。直し方はプルダウンで「モニターオフ」か「モニタリング有効」を選び直す。
- 33へ上げると、旧「モニターのみ」のソースは配信・録画にも音が出るようになる(自分専用のつもりの音が配信に乗る)。33向けの分岐が必要。
未検証: 実際の配信(RTMP)への出力。録画と同じミキサー出力を使うため結果は同じと見込むが、配信での確認はしていない。
結果3: 記事に出てくるメニュー・ボタンの実在(2026-10-22 15時台、両版で自動操作)
| 記事の記述 | 32.2.2 | 33.0.0-rc3 | 証拠 |
|---|---|---|---|
| ヘルプ → ログファイル → 現在のログファイルをアップロード | あり | あり | walk-*-help-logs.png、walk-32.json/walk-33.json |
| 設定の左の一覧(一般/外観/配信/出力/音声/映像/ホットキー/アクセシビリティ/詳細設定) | あり | あり | 同上 |
| 設定 → 音声 → グローバル音声デバイス(デスクトップ音声/マイク音声) | あり | あり | walk-33-settings-音声.png |
| 設定 → 出力 → 音声トラック | あり | あり | walk-33-settings-出力.png |
| ソースの「+」→「ソースを追加」画面 → アプリケーション音声キャプチャ (ベータ版) | あり | あり | walk-*-add-source.png、walk-add-*.json |
| 「ソースを追加」画面の既存ソース追加ボタン | 「Add existing」(英語のまま) | 「既存を追加」 | 同上 |
| ミュート中の表示 | スピーカーが赤い×付き、メーターが灰色 | 同じ | walk-32-add-source.png・walk-33-add-source.png(デスクトップ音声・マイクがミュート状態。32 のテスト音は旧「モニターのみ」で黄色の警告表示) |
| モニタリングデバイスの場所 | 設定 → 音声 →(ページ下部の)詳細設定 → モニタリングデバイス。「設定 → 詳細設定」ページには無い | 同じ | walk-32.json/walk-33.json(settings_音声 に含まれ、settings_詳細設定 に無い)、settings-audio-33.png |
日本語表示の定義(各版に同梱の locale/ja-JP.ini)で、記事のラベルを全件照合した結果は locale-check.json。macOS 専用のラベルは Windows 版に同梱されないため、GitHub のソース(32.2.2・33.0.0-rc3 の plugins/mac-capture/data/locale/ja-JP.ini)で確認した。その結果、記事の初稿の「macOS音声キャプチャ」「macOS画面キャプチャ」「アプリの権限を確認」は、正しくは「macOS 音声キャプチャ」「macOS スクリーンキャプチャ」「アプリの権限を確認する」だった(修正済み)。
訂正(2026-10-22 17:35): 当初この表で「モニタリングデバイスは画面の自動読み取りで取れず、表示定義で確認」としたのは誤り。自動読み取りの結果を「詳細設定」ページだけで探していた。撮影した画面で「音声」ページにあることに気づき、記録を見直して確認した。表示定義のキー名(Basic.Settings.Advanced.Audio.MonitoringDevice)は古い配置の名残で、画面上の場所とは一致しない。記事の初稿(8月)の「設定 → 詳細設定 → 音声」も同じ誤り。